孤立型アスペルガー症候群研究所 Aspergers;Gate

うつ病だと思い通院したところ孤立型アスペルガー症候群と双極性障害だと発覚した私が当事者目線でアスペルガーASD、双極性障害をメインに科学的、メンタル的、スピリチュアル的に研究、考察を試みています。発達障害、アスペルガー症候群、自閉症スペクトラムASD(孤立型・積極奇異型・受動型)、ADHD、うつ病、双極性障害、統合失調症、アダルトチルドレン、インディゴチルドレン等を考察し情報を発信しています。

受動型アスペルガー症候群ASDには3種類あり性質も特徴も違う!?

今回は受動型アスペルガーASDには3種類が存在するのではないかという提起をしていこうと思います。

受動型アスペルガーには2つのタイプに分類ができるという仮説

まず3つの分類の前に2つの分類をしていきます。

一般的解釈では、アスペルガーは受動型、孤立型、積極奇異型と3つに分けられています。

しかしこの分類法では受動型についてうまく説明できない事柄が多く出てくることに私は気づきました。

いろいろと調べていると受動型には、他人の感情に敏感すぎて気にしすぎ合わせてしまう受動型と、自分の感情に鈍感で主体性がなく自分で自分のことがよくわかっていないので他人に流され合わせてしまう受動型の2つがいることがわかってきました。

しかし、科学的医学的な分類法ではこの2つを客観的に見れば、自分からは積極的には関わらないが相手に合わせて対応をするという、その外面だけで同じものと分類しているのです。

ですがこれは主観的当事者目線では全く別物だと私は思えます。

そこで私は新たな分類法を考えました。

敏感系受動型アスペルガーと鈍感系受動型アスペルガーという新分類法の提起

先程述べたように受動型には感情に敏感すぎて他人に合わせてしまうタイプと、感情に鈍感すぎて主体性・自己がなく他人に流され合わせてしまうタイプがいると思われます。

そこで私は以前こちらのなぜ同じアスペルガー症候群(ASD)でも真逆のタイプが存在するかの考察と新分類法の提唱という記事で、前者を敏感系受動型アスペルガー、後者を鈍感系受動型アスペルガーと名付け分類をしました。

敏感系受動型は、他人の目を気にして空気を読んで合わせすぎるので自分の本心を抑え込んでしまうストレスが溜まるように見えます。

鈍感系受動型は、感情というものに鈍感なので自分自身の感情が弱い、もしくは感じない、自分でも自分の感情がわからないと言われる失感情症(アレキシサイミア)と類似した要素が強いように見えます。

どちらも感情面に問題があるというのは共通しているのですが、その現れ方が人よりも敏感すぎるか、鈍感すぎるかという2つのパターンがあるように思われます。

これは脳の扁桃体という感情をつかさどる部位に障害があると、感情に敏感になるか鈍感になるという研究データがあることからも類推できるかと思えます(先ほどの過去記事を参照してください)。

しかしこの考え方だと自分の感情には敏感で他人の感情には鈍感であるタイプが存在しないといけないはずです。

それが鈍感系アスペルガーASDです。

他人の感情はどうでもよく自分の気持ちが1番という厄介な性格と言えます。

しかし社会生活を送る上で自由に横柄な態度を振る舞うことができずにストレスを溜め込み家庭でその憂さを晴らす尊大型アスペルガーASDになりカサンドラ加害者となりやすいのもこのタイプです。

これで受動型アスペルガーASDに3種類が存在することがわかりました。

敏感系受動型アスペルガーに起きやすい問題やトラブル

敏感系受動型は、過度に自己を抑え他人に合わせてしまうので、他人に振り回されストレスを抱えやすい傾向があるように思われます。

また頼られたり頼まれたりしたことが本当は嫌だと感じていても他人の感情を気にしすぎて断れずに受け入れてしまうということも多いように見えます。

このような特徴から自己中心的な人物に振り回されたり漬け込まれたりすることが多いように見えます。

私にはこの現象はカサンドラ症候群と呼ばれているものと類似しているのではないかと考えています。

嫌なことを嫌だと言えない、自己主張をできない、相手の言うことをきいてしまう、このような敏感系受動型の特徴が、自己中心的な他のアスペルガーの人にとっては都合がいいのでしょう。

また敏感系受動型は相手の感情に敏感なので、相手の気持を考えすぎて気を使い過ぎたり、過度に世話を焼いたりしてしまうのでいわゆる共依存状態になりやすいと思われます。

嫌だと思いながらも相手を拒絶することができないので相手もそこに漬け込んでくるというパターンが多いように見受けられます。

そして相手の感情に敏感なので自分の感情は二の次で行動してしまい自分のストレスが溜まっていることも多いでしょう。

敏感系受動型アスペルガーASDは他人の感情に敏感すぎて他人の言うことを何でも聞き入れてしまう問題があります。

これは表面上は特に問題なくコミュニケーションが出来ているので何も問題ないとも思えそうですが、敏感系受動型の内面では「本当はこうしたいのに他人の目が気になって合わせることしかできない」というストレスを抱えているのが問題となります。

多くの場合この状態が続きストレスが限界まで行くともう他人の言うことを聞くのは辞めたと孤立型へ移行する人が多いようです。

失感情症(アレキシサイミア)アスペルガーに起きやすい問題やトラブル

鈍感系受動型は自分の感情にも他人の感情にも鈍感ですが、主体性がなく相手に合わせるので目立った問題は起きていないように見えます。

ただ主体性がないので相手の言うがままに動いてしまいトラブルに遭遇するということは考えられます。

そして失感情症(アレキシサイミア)である鈍感系受動型は本当は感情は心の中にあるのにそれを自分自身で理解ができないので、自覚がなくてもストレスがたまっているというということが多いようです。

アレキシサイミア受動型の場合も敏感系受動型と同じく対人関係のトラブルと自分の感情への理解不足により気づかないうちにストレスが溜まり精神的な問題として起きやすいように思われます。

鈍感系受動型アスペルガーに起きやすいトラブル・問題の特徴

さらに鈍感系受動型にも先程のように細かく分けると2タイプに分かれるのでそれも場合分けして考察していきます。

鈍感系受動型アスペルガーに起きやすいトラブル・問題の特徴

通常の鈍感系受動型アスペルガーの場合は他人の感情に鈍感でありながら社会生活に適応するために家庭外では自由に振る舞いたい自己を抑えて形だけ他人の言うことを聞いて適応している分、家庭内というプライベートな場ではその抑えていたストレスや本来の自己が表面に出てきて横柄で尊大な態度になり尊大型アスペルガーと呼ばれるタイプになりやすいと思われます。

そして家族に対し攻撃的になるカサンドラ症候群の加害者になりやすい傾向があるのもこのタイプと考えられます。

アレキシサイミア(失感情症)タイプ鈍感系受動型アスペルガーに起きやすいトラブル・問題の特徴

アレキシサイミアタイプ(失感情症)の鈍感系受動型アスペルガーは感情鈍麻なので自分で自分の感情を理解できずに自覚なしに知らず知らずのうちにストレスがたまり爆発してしまうという問題が起きやすいようです。

全般的な感情に鈍感なのも問題ですが、自分で自分にどれ程ストレスがかかっているのかを自覚できないのが特に大きな問題とされています。

普通の人であればどれほど自分にストレスがかかっているか理解をして対処できるところができないのだから確かに大きな問題と言えるでしょう。

受動型アスペルガーに起きやすいトラブル・問題の特徴について最後に

このようにどのタイプであってもやはりアスペルガー症候群はコミュニケーションにおける問題を抱えるという傾向は一致していると言えそうです。

敏感系受動型の場合は自分自身を抑えることによるストレスがあり、失感情症(アレキシサイミア型)鈍感系受動型は知らずしらずのうちにストレスを溜め込んでしまうのが問題でした。

そして鈍感系受動型は外で我慢をしている分家庭内で横柄になる尊大型になりカサンドラ加害者に最もなりやすいタイプと言えるでしょう

奇遇なことに最もカサンドラ加害者になりやすいタイプが鈍感系受動型で最もカサンドラ被害者になりやすいのが敏感系受動型だと言えるでしょう。

それでは今日の分析はこのあたりにしておきます。

ご覧頂きありがとうございました。