双極性障害の原因について脳内物質セロトニン・ドーパミンから考察
個人的に今まで双極性障害はドーパミン仮説を推していたのですが最近色々調べるとノルアドレナリンを含めたカテコールアミン・モノアミン仮説のほうが正しそうに思えてきました。
ドーパミン仮説からノルアドレナリンを含めたカテコールアミン・モノアミン仮説への支持変更
緊張や不安、集中、積極性をもたらし、ストレスに打ち勝とうとするときに働く。
過剰になると攻撃的になったり、ヒステリーを起こしたり、パニックになったりする。喜びや快楽、意欲をもたらす働きがある。
過剰になると過食や買い物依存、アルコール依存になったりする。アドレナリンとドーパミンの2つが過剰になって暴走しないように、調節している。
躁病では脳内カテコールアミン(ドーパミンとノルアドレナリン)の機能亢進、うつ病では脳内カテコールアミンの機能低下が生じ、躁病とうつ病の両方で脳内インドールアミン(セロトニン)の機能低下が生じるというモノアミン仮説が1970年代に提案された。カテコールアミン機能の躁病とうつ病における対照的な変化は現在も妥当なものと考えられている。
参照:モノアミン仮説
双極性障害の躁状態は単純に気分が良くなりハイになるドーパミンだけでなく、攻撃的になったりヒステリーを起こすというのがドーパミンではなくノルアドレナリンの特徴と一致するのでやはりドーパミン単体を原因とするドーパミン仮説よりはドーパミンとノルアドレナリンを含めたモノアミン仮説のほうがより正しそうに思えてきました。
セロトニンに関してはうつ病とは違い多ければ多いほどいいというわけではないように思えます。
操縦役であるセロトニンが増えすぎるとドーパミンやノルアドレナリンが亢進して躁状態になるように感覚経験的に思われるのでセロトニンが多ければ多いほどいいというようなうつ病とは双極性障害は違うのではないかと感じています。