抗うつ薬と睡眠薬の服用でアスペルガー症候群(ASD)の症状に起きた変化についてのまとめと考察
今回の記事では私が抗うつ薬と睡眠薬を服用するようになって起きた変化をまとめたいと思います。
私は自分自身を研究対象として孤立型アスペルガー症候群の解明をしようと試みているので薬を服用し始め二ヶ月の今のうちに何が変化したかをまとめておかないとわからなくなってしまう可能性があるのでまとめなければと思い至り本記事を書くこととしました。
私が服用している薬について
まず私が服用している薬についてですが
- 抗うつ薬はSSRIのセルトラリン(一般的にはジェイゾロフトという名前で使用されています)
- 睡眠薬は睡眠導入剤としてゾルピデム酒石酸塩錠(マイスリー)とエスタゾラム錠(ユーロジン)
- 睡眠が浅く短かったのでそれに対してオランザピン細粒(ジプレキサ)
薬を服用することで私のアスペルガー症候群の症状に起きた変化
これらを服用することで私のアスペルガー症候群に関係すると思われる症状に起きた変化をまとめていきます。
- 食べ物の偏食が変化
- アルコールに対する欲求が消えた
- 独り言が多くなった
- 他人と以前より多く関わろうと思うようになった
- 外出が増え行動的になった
- 水道水のカルキの臭いが気にならなくなった
- 耳鳴りが鳴ってもあまり気にならなくなった
- 髭が伸びても気にならなくなった
- 夢を見なくなった
次はこれらに対してそれぞれ考察をしていきたいと思います。
飲食物・食欲の変化
- 食べ物の偏食が変化
- アルコールに対する欲求が消えた
この2つに関しては以前軽く触れたことがあるのですが詳しく考察していきます。
抗うつ薬と睡眠薬を服用することにより変化が出たことから脳内物質の変化によりこの現象が起きたと考えられます。
抗うつ薬特にSSRIのセルトラリンの効果は脳内のセロトニン量を増加させる機能があります。
アスペルガー症候群はセロトニンの量が不足しがちでありそれを補おうとして特定の食べ物をたくさん食べるという現象が起きていたのではないかと感じます。
具体例だと私の場合ほぼ毎日といっていいレベルで納豆と海苔を一緒に食べていたのですが
納豆の中にはトリプトファンというセロトニンの材料となる物質があり、海苔の中にはビタミンB6が入っていてトリプトファンと合わさるとメラトニンという睡眠を誘発する物質を生成するということをつい先日テレビで見て自分が偏食していたのは不眠解消のためだったのかと驚きました。
寝つきを良くするには納豆と焼きのり
納豆に含まれているトリプトファンという成分には、ビタミンB6と結びついてメラトニンという眠りを促す成分に変わる性質があります。
ビタミンB6を多く含む食材は焼きのりです、番組内の実験ではキムチに納豆だと寝付くのに約40分も必要でしたが、納豆に焼きのりだとおよそ10分で寝付くことが出来ました。
またアスペルガー症候群はセロトニン不足などからアルコールやタバコ、カフェインなどに依存しやすいという傾向がありアルコールへの欲求が消えたのもこのせいだと思われます。
しかしこちらの場合は先程とは違い脳内物質の不足を補えていなく依存性のある物質でごまかしているに過ぎません。
つまりアスペルガー症候群の偏食は2パターンの可能性があると考えられます。
- 不足している脳内物質を補おうと必要な栄養素を取り入れるために特定の物を偏食している
- 不足している脳内物質を補おうと依存性のある物質を取り入れることで麻痺させごまかしている
行動面の変化
次は以下のことを考察します。
- 独り言が多くなった
- 他人と以前より多く関わろうと思うようになった
- 外出が増え行動的になった
これは単純にセロトニンの増加による抑うつ的な状態の改善ということも出来ると思いますが、左脳は理性によって右脳の感情や欲求を抑えているという話から考えると、左脳の機能が弱まり感情や欲求が表面に出やすくなったという考え方もできそうです。
感覚の変化
次は以下について考察します。
- 水道水のカルキの臭いが気にならなくなった
- 耳鳴りが鳴ってもあまり気にならなくなった
- 髭が伸びても気にならなくなった
これらはアスペルガーによくある感覚過敏が治まったのだと言えると思います。
- 水道水のカルキ臭という嗅覚過敏
- 耳鳴りが気になるという聴覚過敏
- 髭が伸びるとチクチクして気になるという触覚過敏
これらが改善されたのだと思います。
ただなぜ改善したのかは今の私の知識ではなんとも言えません。
おそらくは過剰な左脳の機能が治まったことと関係があるとは思うのですがこれ以上は憶測の域を出ないので今はここまでにとどめておきます。
睡眠の質の変化
最後の考察になります
- 夢を見なくなった
これについてはアスペルガーと直接関係あるかはなんとも言えないのですがアスペルガーに起きやすい不眠症との関係があるのではないかと考えています。
私はオランザピン細粒を飲むまでは眠り自体も浅く、夢を見て目が覚めてしまい、また寝るもすぐ夢を見て目が覚めを何度も繰り返すほどに夢をたくさん見て頭が全然休まりませんでした。
特に悪夢が多く自分の身に何かが起きるような夢が多かったです。
担当医の先生曰く、オランザピンで脳の前頭葉の過剰な働きを抑制させることできちんと休ませることが出来るということらしいです。
最後に
基本的にはどの変化もセロトニン量の増加と左脳の過剰な働きの抑制の影響から起きているものと思われます。