アスペルガー症候群(ASD)とADHDについて左脳と右脳の機能から考察する仮説
前回の記事ではアスペルガー症候群(ASD)は左脳の機能が優位すぎるまたは右脳の機能が不活性状態であるという仮説を唱えました。
今回は更に対象を広げてADHDに関しても考察していこうと思います。
アスペルガー症候群(ASD)とADHDの違いについて
ちなみに私自身はADHDに当てはまる要素は普通の人よりあるにはあるのですがASDとADHDの違い、分類について調べるとASDの特徴に一致するのでADHD要素を軽く持つASDのようなのでADHDに関しては当事者目線ではなく客観的な分析になると思います。
以下に私がADHDではなくADSであると考える両者の違いについて引用し説明します。
■ADHD
ADHDとアスペルガー症候群の7つの違い - 症状の比較と合併症状についてーLITALOCO発達ナビより引用
忘れ物がとても多く、整理整頓は基本的に苦手な傾向があります。注意力が散漫になることが多いので、何かをやりっぱなしでほったらかしにしたり、片付けられないことが多いです。
■アスペルガー症候群
モノに対して強い好みを持つことが多く、モノを捨てることを極度に嫌がることがあります。また、散らかっている状態にしか見えない部屋も、本人とっては規則性があり、何がどこにあるかは分かっていることが多いです。
以前の記事で私は合理性から片付けはしないが物はどこにあるか把握しているタイプであることを書きました。
このことから私はADHDではなくASDの傾向が優位であると思います。
また
発達障害アスペルガーとADHDの15個の違いーアスペルGUYより引用
という違いがあり
最初にADHDグループとASグループを分けるが、
私は「人への愛着・執着の有無」で分けることにしている。
ASの最も不思議なところは、「愛着・執着の対象である人と、そうでない人への態度の極端な変化」が見られることだ。
しかもその愛着・執着は、自閉症としてのほとんどのこだわりよりも優先する。
対してADHDは家族にも他人にも平等で常に無差別な一対一の関係で接する。
ADHDは人に執着しない。良く言えば「相手の人格や判断を尊重」、悪く言えば「他人はどうでも良い」。
4.ASグループとADHDグループの分類ーいみふめいなヒトビトより引用
このような違いもあるようです。
前者はアスペルガー症候群当事者の方の分析で、後者はADHD当事者かつ精神科医の方の分析です。
私の場合完全に人への態度の差があるアスペルガータイプです(以前重度のうつ病から回復した一時期だけ平等になっていた時期がありますがそれは人生の中で異例という感じです)。
ですので私のADHD分析はあくまで当事者ではなく客観的な側面が強くなるので正確性に欠ける可能性が出ることを先に断っておきます。
それではASDとADHDについて左脳と右脳の機能から考察を始めたいと思います。
アスペルガー症候群(ASD)は左脳優位右脳不活性・ADHDは右脳優位左脳不活性説
まず右脳と左脳について引用し考察します。
脳には右と左があり、右脳は感性脳・イメージ脳、左脳は言語能・論理脳といわれています。天才的な働きをする右脳と、それを言葉や文字で具体的に表現する左脳。両方の脳をバランスよく使えてこそ、驚くほどのすばらしい能力を発揮できるようになるのです。
右脳は、生まれてすぐは全開の状態ですが、成長するにつれて左脳が優位になっていきます。
そして
右脳には、左脳と異なり、同時にいくつかのことを、並列に処理できます。……[略]……
左脳が働くと、左脳は、一つのことに意識が占有され、逐次的に処理されますので、
同時に二つ以上のことはできません。
しかし、左脳の思考を止めて、右脳で処理させると、
いくつかのことが、同時にできるようになるそうです。
どうでしょうか。これらの記述を見ると見事に左脳はアスペルガー症候群、右脳はADHDの特徴に当てはまると言えないでしょうか。
アスペルガー症候群は左脳が優位すぎて理性や思考が強く自己をコントロールしすぎてしまい感情や欲求が乏しくなり自閉的になり、ADHDは右脳が優位すぎて理性や思考で感情や欲求をコントロールできずに多動や不注意になると考えると全てが上手く説明できると私には思えます。
(ちなみに私はまさに左脳タイプで、イメージ力がなくスピリチュアルで言われているヴィジュアライゼーションという映像を脳内で想像することが全くといっていいほど出来ませんし、同時に他の物事をすることが苦手で学生時代はイヤホンをつけ音楽を聞きながら勉強している友人たちを見てよくそれで勉強できるなと感じていました。なので今はその部分をトレーニングできるように試行錯誤を始めたところです)
左右の脳の橋渡し訳である脳梁と呼ばれる部分が男女で太さが違うということが言われていることは前回の記事でも書きましたが、ここでもその話が関係してくると私には思えます。
一般に女性の脳梁は太く男性の脳梁は細い、さらにアスペルガー症候群だとより細いようです。
このことから考察するに脳梁が細すぎると左脳優位・右脳不活性になりアスペルガー症候群の症状が現れ、脳梁が太すぎると右脳優位・左脳不活性になりADHDの症状が現れると考えられないでしょうか。
ただしこの理論の穴はアスペルガー症候群とADHDは併発することがあるという点です。
この点に関してはまだ考察が足りないのですが現時点では
という反証的可能性があると思います。
ただ完全に反証されるほどではなく理論的に修正される程度の範囲だと思いますが、まだ私自身の知識不足もあり現段階ではここが考察の限界かなと感じています(なるべく理解しにくい難しい言葉を使いすぎないように気をつけてはいるのですがどうもアスペルガーとくに孤立型はこういう小難しい表現を使いたがってしまうようです)。