なぜ受動型アスペルガーASDがモラハラ・カサンドラ加害者になりやすいか
なぜ受動型アスペルガーASD(自閉症スペクトラム)がモラハラ・カサンドラの加害者になりやすいのか
今回はなぜ一見して問題のない社会生活を送れている受動型アスペルガーASD(自閉症スペクトラム)がモラハラ・カサンドラの加害者になりやすいのかを考察していこうと思います。
どのように考察していくかは積極奇異型から受動型へのタイプ変化に注目していきます。
多くのアスペルガーは元々積極奇異型である
まず私の持論に多くのアスペルガーは元々積極奇異型であるというものがあります。
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そして自己本位に感情のまま振る舞って空気が読めずに人間関係に困った積極奇異型アスペルガーは、成長していく中で今までの間違いに気づきそれまでとは真逆に相手本位になり理性的に振る舞い過度に空気を読み人間関係を構築するようになります。
これで外面は常識的で理性的空気の読める受動型アスペルガーASDが完成します。
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カサンドラやモラハラ加害者が意外なことに社会的には成功していて他人からは問題のある人だと気づかれない事が多いと言われるのもこのためです。
しかしこれはあくまで外面だけで内面には自己本位で感情的な部分が深く根付いています。
外面を取り繕っても受動型アスペルガーASDの本質には自己本位な積極奇異型アスペルガーが眠っている
外面を取り繕えば取り繕うほど本来の自己本位な積極奇異型を強く押さえつけることになりストレスが溜まっていきます。
そしてその押さえつけてきた本来の自分を出せる場所が不幸なことに家庭というプライベートスペースであるケースがほとんどです。
これが社会的にも人格的に問題のないように見える受動型アスペルガーASDに一番モラハラ・カサンドラ加害者が多い理由です。
積極奇異型アスペルガーASDの場合でもモラハラをするタイプが多いでしょうが受動型と違い裏表がないので表でもモラハラをするのでその時点で見極めができるので結婚してから気づいたというカサンドラ症候群になるケースは少ないと思われます。
孤立型アスペルガーASDの場合もやはりモラハラをするタイプは存在しますがそもそも孤立主義で家庭を持とうという気持ちが低いので受動型に比べると遥かに少ない数になると思われます。
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受動型アスペルガーASDにも3種類存在する
私はアスペルガーのタイプを敏感系と鈍感系に分けて考えています。
受動型の場合違いは敏感系は自分の感情にも他人の感情にも敏感、鈍感系は他人の感情にも鈍感自分の感情に敏感、アレキシサイミア(失感情症)鈍感系は自分の感情にも他人の感情にも鈍感だと考えています。
敏感系受動型は外で必死に空気を読んで「普通の人」を真似て演じ自分を押し殺しているのでプラベートな家庭内になると押さえつけてきた自己本位な積極奇異的な感情を噴き出す事が多いようです。
それがモラハラ特に家庭内だけなのでカサンドラと言う現象になることが多いと思われます。
元々他人の感情に鈍感な鈍感系受動型の場合は外で読んでいた空気という圧力から解放されこちらも自己本位に振る舞いカサンドラ加害者になりやすいと思われます。
アレキシサイミア(失感情症)鈍感系受動型は他の2タイプほど無理をして社会適応していないのでストレスも少なく(しかし他人に合わせ流されているのでストレス自体はあるが自分自身でそのストレスを自覚することが困難)どちらかというと家庭というプライベートな場では自分の意志がないように振る舞うことが多いように推測されます。モラハラやカサンドラのような激しいことはしませんが家族からすれば受動的すぎて積極的に何もしてくれない無関心な人に映ることも多いように推測できます。
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