大人の受動型アスペルガーASDとは何か?特徴などを考察
今回の記事では受動型アスペルガー症候群(ASD)に起きやすい問題などについて考察することにしました(このページが一番読まれていてまた昔の知識より2019年10月24日現在のほうが理解も深まったので修正執筆することにしました)。
そもそも私が受動型アスペルガーASDの人が抱えやすいトラブルに意識を向けだしたのは、私の友人の女性で受動型ASDの傾向がある人がいて、その人に起きるトラブルについて相談に乗ることがよくありいろいろと思うことがあったからです。
また私の母、そして母方の祖母も受動型ASDの傾向が強いので孤立型アスペルガーASDの私にとっても受動型アスペルガーASDは身近な存在なので一度私の考えを述べておこうと思い至りました。
受動型アスペルガー症候群(ASD)の特徴
受動型は一般的には人に合わせすぎてしまうというコミュニケーションの問題があるとされています。
特に顕著な特徴は
自分が我慢してでも人に合わせなければいけない
という思いが強いことです(この点が他人に合わせられない積極奇異型アスペルガーと他人に合わせることをやめてしまった孤立型アスペルガーとの大きな違いと言えます)。
私が個人的に特に目立つと思う受動型ASDの特徴は
- 自分が我慢してでも人に合わせなければいけない
- 自分の感情を抑圧して人に合わせる
- 他人の目線を気にしすぎて古い常識や価値観にこだわる
- 感情を押さえつけて他人に合わせ生きてきたので自分の価値観考え方が偏っているということに気づけない
- 他人に迷惑をかけるのが申し訳ないと思っていて自分が苦しくても我慢すればいいと思う
- 我慢してでも他人に合わせることがいいことだと思っているので助けを求められない
- 自分を押さえつけ我慢して他人に合わせるのでわがままで自分勝手な人に振り回されやすい(いわゆるモラハラパートナーの言うことを聞いてしまいカサンドラ症候群になりやすい)
- 異性関係では自分が被害者にも関わらず相手に気を使ってしまい相手に嫌だということが主張できないのでストーカーやDVなどの被害に会いやすい
- 親子関係の場合は自分勝手な親と従順な子どもというケースが目立つ
- 異性関係の場合は自分勝手な異性に利用されやすいが本人は相手に尽くすことがいいことだと思っている
このあたりが私が目立つと思う受動型アスペルガーASDの傾向です。
理性的な孤立型アスペルガーASDの私からの受動型アスペルガーASDへの客観的な意見
受動型は他人の目を気にしすぎて常識や古い価値観、特に倫理や規範にこだわり頑固で、そしてその頑固さが自分を苦しめているのに気づけないというのが大きな問題だと見えます。
例えばルールは守らなければダメだという意識がとても強いです。
そしてそのルールを守れない自分はダメだという自責の念が強いです。
そのルールも自分で自分に課しているルールにもかかわらず、常識だから、当たり前だからと思考停止をして自分を縛り付け苦しめていることに気づけません。
受動型で悩んでいる人はまず自分自身が信じている常識や価値観を客観視して捨てていき自分を縛り付けることをやめることが問題を解決する第一歩になると思います。
自分がこだわっているルールや常識が本当に自分にとって有益なものなのかを考えて不要だと思ったら捨てていくことが重要だと思えます。
受動型アスペルガー症候群ASDに起きる問題のスピリチュアル的考察
受動型には同じ問題が何度も起き続きやすいという特徴があるように思えます。
例えば
- 相手が変わっても何度も何度もストーカーをされる
- 相手が変わっても何度も何度もDVをされる
特にこういう傾向が強いと私には思われます。
これを偶然と考えるのは少し無理があるように思われます。
一般的な考えでは従順で自分を抑える受動型のような人は自分勝手な人に利用されやすくつけこまれやすく被害にあいやすいとされています。
自分勝手な加害者が従順な被害者に近づくから加害者をどうにかすれば解決するはずだ。
これは確かに分析としては事実だと思われます。
しかしこうやっても何故かまた前述のように人が入れ替わるだけでまた同じ問題が起きるというループになってしまいます。
ここからは一般的な考えではなくスピリチュアル的な考えになるので受け入れがたい方もいると思いますがこのような考え方もあるのだという感じで別の視点を紹介してみようと思います。
これらのもっと根底的な問題は受動型アスペルガーは
自分が我慢してでも人に合わせなければいけない。
という思いを強く持っているからこそ加害者を引き寄せてしまっている可能性があるとも考えられます。
自分が我慢をするためには自分に理不尽を与える他人がいないとできません。
つまりこの問題のループを断ち切るには加害者をどうにかしようとし続けている限りは相手が入れ替わるだけでまた別の人が同じ問題を持ってくるということです。
被害者である受動型アスペルガーの人が
自分が我慢してでも人に合わせなければいけない
この思いを手放すことで加害者を引き寄せることがなくなると言う考え方もあります。
スピリチュアル的な話と言いましたがこれは普通に考えても納得のできる話ではないでしょうか?
従順な人と自分勝手な人はお互いを補い合っていわゆる共依存と言われる状態になっています。
これを崩すにはどうすればいいか。
自分勝手な他人を変えることは難しいでしょうし現実的でないと思われます。
それに仮にその人を変えられてもまたさらに他の自分勝手な人が現れたらまた振り回されるでしょう。
これを崩すには自分が従順であることをやめることが重要だと思えます。
そうすれば自分の要求を聞いてくれる従順な人を探している自分勝手な人はわざわざ近付こうなどと思わなくなるでしょう。
スピリチュアル的に考えず普通に考えても
自分が我慢してでも人に合わせなければいけない
という受動型アスペルガーに顕著な思いを捨てることが問題解決に重要だとわかるのではないかと思います。
受動型アスペルガー症候群ASDの特徴について最後に
受動型はとにかく他人に合わせることが良いことだという価値観や常識が強いです。
アスペルガー特有のこだわりの強さを常識を守ることに使ってしまうのが受動型の問題でありストレスの原因だと思われます。
そして常識的になれない自分を責めてしまうというパターンに陥ることが多いと思われます。
いかにこのような不要な思い込みに過ぎない価値観や常識を捨てていくかが特に受動型アスペルガーの目標となると思われます。