アスペルガーASDの積極奇異型・受動型・孤立型は意外と流動的なのではないか
アスペルガーASD(自閉症スペクトラム)は積極奇異型・受動型・孤立型は固定的?流動的?
医学的にはアスペルガーASD(自閉症スペクトラム)は積極奇異型・受動型・孤立型と固定的に分かれているように書かれていますが、私の主観的体験や他の方の話を聞いてもどうも固定的ではなく流動的な気がするので記事にすることにしました。
医学的には
- 空気の読めないずけずけとした自己本位な積極奇異型アスペルガーASD
- 空気を過度に読み自己を抑え周りに合わせすぎる受動型アスペルガーASD
- 空気を読めるが読まずに他人に合わせることをやめた孤立型アスペルガーASD
これらは別々の特徴として固定的に分類されています。
但し書きとして一生のうちで変化をすることがあるという程度のことが書かれているくらいです。
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積極奇異型・受動型・孤立型はもっと流動的に動くものなのではないか
ですが私はこれらの積極奇異型・受動型・孤立型はもっと流動的に動くものなのではないかと感じてきています。
つまり以下のような例です。
一人でいる時は他人を気にしない孤立型で振る舞い、知り合いや社会的なコミュニケーションをする場合空気を読み受動型で振る舞い、気を許した友人と話す時には空気を読まずずけずけと自己本位な積極奇異型で振る舞うというケースが意外と多いのではないかと感じています。
このように従来の医学では固定的とされてきた積極奇異型アスペルガーASD、受動型アスペルガーASD、孤立型アスペルガーASDは実はこれまたスペクトラム上に分布しているのではないかと思えます。
なので自分が何型アスペルガーASDなのかわからないという人がいても不思議ではないと思えます。
実際私もツイッターでやり取りさせていただいている方の多くが受動型と孤立型を行き来しているという風に話しています。
このように従来の医学的な見方とは違い積極奇異型、受動型、孤立型は流動的なものと見るほうが自然だと思われます。
とはいえほとんどの人がベースとなる型を持っていて基本的にはその型の状態でいることが多いと思われます。
そして他人との交流や友人との交流などのある意味特殊な事態が起きた場合に他の型へシフトすると考えられます。
孤立型・受動型・積極奇異型のシフトをする心理
孤立型→受動型にシフトする人は普段は他人と関わりたくないと思っているが仕方なく関わらざるを得なくなり空気を読む状況に追い込まれたパターンと言えます。
受動型→積極奇異型にシフトする人は普段読んでいる空気を読まなくてもいい相手、それほど心を許した相手と話すことになったパターンかもしくはアルコールで理性が飛び理性で抑えていた積極奇異の部分が出てきたかのどちらかだと思われます(後者は心理的変化によるシフトではないので少しこの文脈からずれる気はしますが)。
アスペルガーASD(自閉症スペクトラム)のタイプ変化についてさいごに
医学の言うように確かにある人のメインの型は基本的には固定的なものに見えるでしょう。
ですが実生活の中では色々な対人とのコミュニケーションの場において色々な型へ変化することがあると考えるのが妥当だと思われます。
ですので相手や場面によって変わるということはよくあるのではないかと思えます。
よくありそうな例としては社会的な場では敏感系受動型で他人に合わせプラベートでは敏感孤立型で一人自由に過ごすというのが考えられます。
また普段は周りに合わせ鈍感系受動型だがプライベートでは尊大型になるというのも考えられると思います。
それでは今回はこれくらいにしておこうと思います。
ご覧いただきありがとうございました。