迷惑な尊大型アスペルガーASDの特徴や性格の原因は自己愛性パーソナリティ障害説
尊大型アスペルガーASDの特徴について考察する
本ブログへの流入キーワードで「尊大型 特徴」というものが比較的多くあり需要がありそうなのもあり、また以前書いた尊大型の記事もいまの私の知識からすると至らない点も多く見受けられるので新しい記事を書くことにしました。
参考までに以前の記事のリンクを張っておきます。
https://xn--cckua2b8hndxev86xqpmjfi7zrcv4c80fusiy7ae00c.com/archives/1029
以前の私の尊大型アスペルガーについての考察
以前の私の尊大型アスペルガーについての考察は積極奇異型、受動型、孤立型の中にある程度の確率で尊大型と呼ばれるタイプが存在すると考えていました。
最近の他ブログでよく見かける積極奇異型、受動型、孤立型、尊大型というような横並びの種類であると考察していました。
しかし尊大型を取り扱っているのは新しいブログなどで、先人の学者や大きなサイトでは触れていません(例えるならアダルトチルドレンのように正式な主流医学では語られないものだと言えます)。
このような点からもやはり尊大型は積極奇異型、受動型、孤立型に並べるのは違うのではないかと思うようになりました。
では尊大型アスペルガーとはどのように捉えればいいか
私なりの尊大型についての考え方を述べていきます。
尊大型はいずれかのアスペルガーにある精神障害が併発したときに起こる現象なのではないかと考えています
そして尊大型には大きく分け2タイプが存在するのではないかと私は考えています。
ではそれぞれ考察していきます。
尊大型=アスペルガー×自己愛性パーソナリティ障害型
まずは自己愛性パーソナリティ障害について『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』より引用します。
誇大性(空想または行動における)、賛美されたい欲求、共感の欠如の広範な様式で、成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。以下のうち5つ(またはそれ以上)によって示される。
- 自分が重要であるという誇大な感覚(例:業績や才能を誇張する、十分な業績がないにもかかわらず優れていると認められることを期待する)。
- 限りない成功、権力、才気、美しさ、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている。
- 自分が“特別”であり、独特であり、他の特別なまたは地位の高い人達(または団体)だけが理解しうる、または関係すべきだ、と信じている。
- 過剰な賛美を求める。
- 特権階級(つまり、特別有利な取り計らい、または自分が期待すれば相手が自動的に従うことを理由もなく期待する)。
- 対人関係で相手を不当に利用する(すなわち、自分自身の目的を達成するために他人を利用する)。
- 共感の欠如:他人の気持ちおよび欲求を認識しようとしない、またはそれに気づこうとしない。
- しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む。
- 尊大で傲慢な行動、または態度。
参照:https://e-heartclinic.com/sp/kokoro/yamai/f60/f60_narcissistic_personality_disorder2.html
また以下のような特徴での分類法もあるようです。
自己愛性パーソナリティ障害の症状
- 人より優れていると信じている
- 権力、成功、自己の魅力について空想を巡らす
- 業績や才能を誇張する
- 絶え間ない賛美と称賛を期待する
- 自分は特別であると信じており、その信念に従って行動する
- 人の感情や感覚を認識しそこなう
- 人が自分のアイデアや計画に従うことを期待する
- 人を利用する
- 劣っていると感じた人々に高慢な態度をとる
- 嫉妬されていると思い込む
- 他人を嫉妬する
- 多くの人間関係においてトラブルが見られる
- 非現実的な目標を定める
- 容易に傷つき、拒否されたと感じる
- 脆く崩れやすい自尊心を抱えている
- 感傷的にならず、冷淡な人物であるように見える
どうでしょうか?
かなりいわゆる尊大型アスペルガーの特徴と一致する点が多いのではないでしょうか。
特に尊大型との共通点として目立つのは尊大で傲慢な態度を取り劣っていると感じた人々に高慢な態度をとり他人の感情への共感力の欠如から冷淡に見えるという点はまさに尊大型という感じではないでしょうか。
尊大型アスペルガーはアスペルガー×自己愛性パーソナリティ障害であるという仮説
これで尊大型アスペルガーASDは自己愛性パーソナリティ障害との併発であるという可能性は高まったのではないかと思います。
私も今まで尊大型だけ他のタイプとはなにか異質さを感じていたのでこれでしっくり来たと思っています。
私が感じてきた異質さとは他のアスペルガーのタイプは人を傷つけることはあるがそれはアスペルガーゆえの特徴である意味仕方ない部分はあったにもかかわらず尊大型アスペルガーASDだけは自ら他人を攻撃することを楽しむ部分がありそこが他のアスペルガーと比べ異質に映ってきた点でした。
おそらくアスペルガーの特定の価値観へのこだわりの強さやコミュニケーション不得手な部分が自己愛性パーソナリティ障害を併発することで極端に目立つようになり他人に迷惑をかける尊大型アスペルガーになるのだと思われます。
そして尊大型アスペルガーの被害にあって困っている人はアスペルガーだけでなく自己愛性パーソナリティ障害の面から解決できないかという新たな希望が見えるのではないかと思います。
尊大型アスペルガーと双極性障害の関係について考察
次に尊大型と関係があると思われるものに双極性障害の躁状態が挙げられます。
双極性障害の躁状態と言われても知らない方も多いと思うので以前書いた記事を添付しておくのでこちらを見てからだと話がわかりやすくなると思います。
https://xn--cckua2b8hndxev86xqpmjfi7zrcv4c80fusiy7ae00c.com/archives/1887
双極性障害の躁状態とは
先程の記事の引用と重なりますが重要なので引用します。
躁状態はこんな病気
病的なまでに気分が高揚して、開放的になったり怒りっぽくなったりした状態のことです。尊大な振る舞いをする、延々しゃべり続ける、考えが次々飛躍する、注意が散漫になる、活発に活動し寝なくても平気なほどになる、焦燥感が目立つ、といった様子もみられ、ギャンブルや買い物などの浪費が盛んになるといった問題行動を伴うこともあります。症状はあるものの、社会的機能に著しく障害をきたすほどでない場合は軽躁状態といいます。
多くの場合、うつ状態と躁状態とが交代でみられる双極性障害(躁うつ病)の病状の一つとして現れます。他者に攻撃的となることもあり、周囲への影響も大きいものです。本人にとっても単純に気分爽快というわけではなく、情動の不安定さがかなり目立つので、早めに精神科などの専門家に相談し、治療につなぐ必要があります。
- 怒りっぽくなる
- 尊大な振る舞いをする
- 延々しゃべり続ける
- 焦燥感が目立つ
これらは尊大型アスペルガーと重なる部分が多いと思われます。
よって何かしらのアスペルガーと双極性障害が併発して尊大な振る舞いをする尊大型になっている可能性はあるのではないかと感じます。
自己愛性パーソナリティ障害による尊大型アスペルガーか双極性障害による尊大型アスペルガーか見分け方
病気が違えば対処法も変わってきます。
なので自己愛性パーソナリティ障害による尊大型アスペルガーなのか双極性障害による尊大型アスペルガーなのかと言うのが重要になってきます。
自己愛性パーソナリティ障害は症状が一定しているが双極性障害は上下の波がある
最もわかりやすい違いは自己愛性パーソナリティ障害は名前のとおり性格の一部なので落ち込むことはあっても異常に長引くことは少ないと思われます、それに対して双極性障害は躁状態とうつ状態を繰り返す病気と言われており、数週間から数ヶ月の躁状態が続いたあと数ヶ月のうつ状態が続くと言われています。
なのでこの2つの違いが最もわかりやすいと思われます。
※ただし例外あり
非常にわかりやすい2つの差なのですが稀に双極性障害の中に躁状態だけを発病する躁病というものがあります。この場合うつ状態がないので自己愛性パーソナリティ障害なのか双極性障害なのかの判断が難しいと思われます。
自己愛性パーソナリティ障害系尊大型アスペルガーなのか双極性障害系尊大型アスペルガーなのかの判断は難しい
ここまで書いたとおり素人が自己愛性パーソナリティ障害系尊大型アスペルガーなのか双極性障害系尊大型アスペルガーなのかの判断はかなり難しいと思います。
なのでやはり専門家の医療機関で診てもらうのが一番だと思いますがどちらの尊大型も病院を勧めると俺を病人扱いするのかと逆上するパターンが多く診察もままならないという事が多いのがまた尊大型の厄介なところだと思います。
なぜおとなしく言うことを聞いてくれないのか尊大型アスペルガーASDの心理を分析しています。
https://xn--cckua2b8hndxev86xqpmjfi7zrcv4c80fusiy7ae00c.com/archives/2092
双極性障害系尊大型の場合はうつ状態になった時には比較的おとなしく人の話を聞いてくれるので双極性障害っていうやつかもしれないよと通院を促すことは他のタイプに比べれば比較的容易ではあると思います。
それでは長文になりましたので今回はこのあたりで終わりにさせていただきます。
読んでいただきありがとうございました。