大人のアスペルガーASDの話し方の特徴は?どんな傾向がある?
今回はアスペルガーASDの話し方には特徴はあるか考察をしていきたいと思います。
アスペルガー・自閉症スペクトラムASDにも種類が分けられる
しかしアスペルガー・自閉症スペクトラムASDといっても積極奇異型アスペルガーASD、受動型アスペルガーASD、孤立型アスペルガーASDと3種類あり、さらに他人の感情に敏感タイプか鈍感タイプかに分かれて計6種類が存在します。
読んで頂く前に予備知識として以下のアスペルガーASD・自閉症スペクトラムには空気が読めない鈍感系タイプと空気を読みすぎる敏感系タイプと私が読んでいる2タイプに分かれることを頭に入れておくと理解がしやすいかと思います。
扁桃体の発達の遅れは2タイプあります。
1つ目は、他人の感情を理解するよりも自分の感情が優先される発達タイプ。他人の内面を推測する働きが弱く、自分の感情を強く意識するので、共感性が乏しく、自分本位の思考や行動になりやすく、社会的なトラブルを招きやすい傾向があります。
2つ目は、自分の感情の理解よりも、他人の感情への理解が促進される発達タイプ。他人の目が気になって仕方がないため、自分の感情を表に出すことが少なくなります。社会的なトラブルは少ないですが、外界や他者に過敏であるためストレスがたまりやすい傾向があります。
子どもを伸ばす脳番地トレーニング P.36.37 より引用
ですのでそれぞれのタイプごとに話していこうと思います。
タイプについてよくわからない方はこちらで詳しく解説したので御覧ください。
https://xn--cckua2b8hndxev86xqpmjfi7zrcv4c80fusiy7ae00c.com/archives/2146
それでは大人のアスペルガー・ASD自閉症スペクトラムの話し方の特徴について見ていきましょう。
鈍感系積極奇異型アスペルガーASD・自閉症スペクトラムの話し方の特徴
鈍感系積極奇異型アスペルガーASDの話し方の特徴は周りの空気を読まず自分の話したいことを話すという特徴があり話し方としては独特のペースを持った人が多いように思われます(例、さかなクン、加藤一二三)。
敏感系積極奇異型アスペルガーASD・自閉症スペクトラムの話し方の特徴
敏感系積極奇異型アスペルガーASDの話し方の特徴は鈍感系と違い他人の感情や反応を過剰に気にしてるので早口になってしまったり噛んでしまったり吃ったりということが多いように見受けられます。
アスペルガーASDは目を見て話せないと言われますがそれが当てはまる典型的なオタクタイプと言えると思います。
関連記事:積極奇異型アスペルガーASDの特徴はうざい、迷惑、しつこい?
鈍感系受動型アスペルガー・自閉症スペクトラムASDの話し方の特徴
他人の感情に鈍感故にコミュニケーションの溝を他人のマネをすることで埋めていった鈍感系受動型アスペルガーASDは他のタイプと比較して大きな話し方の特徴は見られないと思われます。
空気の読めなさをおぎなうために他人の振る舞いをそのまま吸収していったタイプなので特に目立った特徴は見られないと考えられます。
ただし他人の目がないプライベートでは横柄で傍若無人な言動をして家族からモラハラだカサンドラだと言われる言動をするのもこのタイプなのでそういった時は横柄な話し方へと変貌する可能性があります。
敏感系受動型アスペルガーASD・自閉症スペクトラムの話し方の特徴
他人の感情に敏感で他人の目も気にする敏感系受動型アスペルガーASDは比較的普通の人と大差のない話し方をすると思われます。
感情に敏感なので相手の感情に共感し、時にオーバーな話し方になることも多いように思われます。
ですが基本的にはそれほど普通の人と変わらない話し方であることが多いでしょう。
関連記事:大人の受動型アスペルガーASDとは何か?男女差の特徴からも考察
鈍感系孤立型アスペルガー・自閉症スペクトラムASDの話し方の特徴
他人の感情に鈍感故に孤立しがちな鈍感系孤立型アスペルガーASDの話し方の特徴は、上から物を言うような高圧的な話し方の人が多いと言われています。
他人の感情に理解がなく左脳の論理的思考能力が高いため相手を非感情的にまくしたてるという話し方になるケースがあると思われます。
敏感系孤立型アスペルガー・自閉症スペクトラムASDの話し方の特徴
他人の感情に敏感すぎて孤立する道を選ぶ敏感系孤立型アスペルガーASDの話し方の特徴は、左脳の合理主義的思考が極端なので必要最低限の会話、返事しかしない傾向があり話すとしても抑揚がなく小さな声であることが多いです。
また普段はゆったりとした話し方をしていても口論・論争になった場合マシンガントークのようにガンガンと攻め立ててくるという傾向もあります。
これも左脳の論理的思考能力が高いため論理的に正しいことを証明したいという欲求から普段とは違う高速な喋り方になっていきます。
また自分の趣味のことを話すときも饒舌に話すようになるのでひとつのタイプながらいろいろな変化がある方かと思われます。
関連記事:大人の孤立型アスペルガーASDとは?特徴について当事者が解説
鈍感系大仰型アスペルガー・自閉症スペクトラムASDの話し方の特徴
他人の感情に鈍感で理解ができない鈍感系孤立型アスペルガーASDは普通に話しているつもりでも失礼なことをいってしまい怒られる機会が増えていき、それならば馬鹿丁寧な話し方をすれば怒られることは少なくなると思い付き、馬鹿丁寧で慇懃無礼な話し方をするようになっていきます。
話し方はゆっくりであることが多いと言われています。
しかし元々他人の感情に鈍感なので親しい相手でも馬鹿丁寧な言葉遣いをしてしまうという問題が残ります。
敏感系大仰型アスペルガーASDの話し方の特徴
他人の感情に敏感すぎる大仰型アスペルガーASDは、他人の感情を不快にすることや他人に怒られることを極端に恐れ、それを解決するために馬鹿丁寧な言葉遣いを身に着けていきます。
鈍感系と違い敏感系なので相手の感情を理解できるので余計に相手の感情に敏感に気をつけた慇懃無礼で馬鹿丁寧な言葉遣いをする傾向があるといえます。
また鈍感系がゆっくりな喋り方であるのと対象的に敏感系は早口になったり噛んだりどもったりといった傾向が強く見られます。
他人の目を気にしすぎているのでこの様になるのだと思われます。
関連記事:大仰型アスペルガーASDとは何か?特徴や性格などを考察
※通常ですと大仰型は考察には省略するのですが今回は話し方についての記事なので外すわけにはいかないので解説することにしました。
アスペルガー・自閉症スペクトラムASD話し方の特徴まとめ
以上のように同じ大人のアスペルガー・自閉症スペクトラムASDと言っても全く違った話し方の特徴がある事がわかっていただけたかと思います。
ネット上にはアスペ=○○といった安易な言説が多いので少しでも詳しい情報を発信できれば嬉しく思います。
それでは今回はこれくらいにしておこうと思います。
ご覧いただきありがとうございました。