受動型アスペルガーASDの恋愛・結婚の特徴について3タイプごとに考察する
今回は受動型アスペルガー・自閉症スペクトラムASDの恋愛の特徴について考察していきます。
受動型アスペルガー・自閉症スペクトラムASD全般の考察については以下の記事でしたのでご覧ください。
https://xn--cckua2b8hndxev86xqpmjfi7zrcv4c80fusiy7ae00c.com/archives/2153
受動型アスペルガー・自閉症スペクトラムASDは3タイプ存在する
では私のブログではおなじみになりましたが話の前にまず以下の文章をお読みください。
扁桃体の発達の遅れは2タイプあります。
1つ目は、他人の感情を理解するよりも自分の感情が優先される発達タイプ。他人の内面を推測する働きが弱く、自分の感情を強く意識するので、共感性が乏しく、自分本位の思考や行動になりやすく、社会的なトラブルを招きやすい傾向があります。
2つ目は、自分の感情の理解よりも、他人の感情への理解が促進される発達タイプ。他人の目が気になって仕方がないため、自分の感情を表に出すことが少なくなります。社会的なトラブルは少ないですが、外界や他者に過敏であるためストレスがたまりやすい傾向があります。
子どもを伸ばす脳番地トレーニング P.36.37 より引用
アスペルガー・自閉症スペクトラムASDには他人の感情を理解しにくい鈍感系と相手の感情を気にしすぎる敏感系が存在し、受動型アスペルガー・自閉症スペクトラムASDにも両方が存在するという考えです。
しかし先程の記事でも書きましたが受動型に限っては失感情症(アレキシサイミア)系受動型アスペルガー・自閉症スペクトラムASDという自分の感情に鈍感な特殊なタイプが存在します。
よって受動型アスペルガー・自閉症スペクトラムASDの恋愛に関しても3タイプに分けて考察していく必要があります。
さらに鈍感系受動型には男性が多く、敏感系受動型には女性が多いことは頭に入れておくと良いと思います(失感情症系は女性に多いというデータがあるようです)。
鈍感系受動型アスペルガー・自閉症スペクトラムASDの恋愛・結婚の傾向の特徴
鈍感系受動型の特徴は比較的「普通の人」のような恋愛をする傾向があると思われます。
鈍感系受動型は他人の感情に鈍感で理解ができない代わりにそれを埋め合わせるために他人の言動を真似することでコミュニケーションの問題を乗り越えようとしていったタイプです。
ですので恋愛関係に置いても他人がやっているような言動を真似することで話を進めていくと思われます。
その結果「普通」の恋愛から結婚に至るケースが多いように見受けられます。
しかし問題はここからです。
本来他人の感情を理解していない鈍感系受動型なのでどんどんほころびが出てきます。
カサンドラ症候群の加害者になるのも鈍感系受動型が最も多いと考えられます。
外では「普通の人」を演じているストレスが家庭では爆発し横柄で尊大な態度をとりモラハラをする尊大型アスペルガーASDとなる人もいるでしょう。
カサンドラ症候群の本来の意味が「家庭での酷さを他人に言っても信じてもらえない」なので鈍感系受動型が最も当てはまると言えるでしょう。
さらに離婚を申しだされてもそれに応じないというのが鈍感系受動型の特徴と言われています。
理由はいくつか考えられますがまず1つ目はアスペルガー・自閉症スペクトラムASD特有の執着の問題が考えられます。
アスペルガー・自閉症スペクトラムASDは執着が強いと一般的には言われているのでその影響で離婚を拒否しているのではないかという考えです。
2つ目は「普通の人」を演じてきた鈍感系受動型にとっては離婚は「普通の人」ではなくなってしまい自分には離婚するような問題がある人間だとわかられてしまうという恐怖のような感情があるのではないかと考えられます。
鈍感系受動型の恋愛傾向は、恋愛時代は問題がないが結婚すると問題が起きるとまとめられるでしょう。
敏感系受動型アスペルガー・自閉症スペクトラムASDの恋愛・結婚の傾向の特徴
次に他人の感情に敏感すぎる敏感系受動型の恋愛傾向の特徴を見ていきましょう。
まず他人の感情に敏感であるという点からいわゆる尽くす側に回ることが多いと思われます。
相手の感情を察して動き相手のために行動することが喜びとなる人もいるでしょう。
ですがそれが行き過ぎて尽くしすぎ、私がなんとかしてあげないとと相手のために自分を犠牲にしすぎというパターンに陥りやすいのも敏感系受動型の特徴だと思われます。
何か問題があっても自分が我慢すればいい、自分が犠牲になればいいと思い人に相談などできないと考えがちのようです。
また自分が我慢すればいいと思っているので相手のモラハラにも耐えてカサンドラ症候群になってしまう人もいると思われます。
ただその我慢すればいいという考えが行き過ぎない限りは鈍感系受動型と違い「普通の恋愛・結婚」は出来る傾向にあると思われます。
失感情症(アレキシサイミア)系受動型アスペルガーASD・自閉症スペクトラムの恋愛・結婚の傾向の特徴
自分の感情に鈍感な失感情症(アレキシサイミア)系受動型の恋愛の特徴は自分の感情への認識が希薄で意志が薄いので相手に押されやすいと考えられます。
まさに受動型という名前にふさわしいような恋愛になると思われます。
自分の感情の認識が希薄なので好き嫌いという感情も自分で理解しにくく相手の好意をとりあえず受動的に受け入れやすいと考えられます。
なのでそのまま恋愛から結婚というパターンも多いのではないかと考えられます。
ただ失感情症系の場合感情がないのではなく自分の感情に自分で気づくことが困難である症状なので自分でも知らずしらずのうちにストレスが溜まっていて爆発するということがあるようです。
とりあえずは相手に流されて結婚したが結婚前は思っていなかったような気づかなかった相手へのストレスが積み重なっていくというパターンが意外とあるのではないかと予想されます。
受動型アスペルガーASD・自閉症スペクトラムASDの恋愛・結婚傾向の特徴について最後に
同じ受動型アスペルガー・自閉症スペクトラムASDでも3タイプごと全く別の恋愛・結婚傾向の特徴があることがおわかりになったかと思います。
ひとくくりに受動型とまとめて論じてしまってはわからないことも多かったかと思います。
それでは今回はこれくらいにしておこうと思います。
ご覧いただきありがとうございました。