孤立型アスペルガー症候群研究所 Aspergers;Gate

うつ病だと思い通院したところ孤立型アスペルガー症候群と双極性障害だと発覚した私が当事者目線でアスペルガーASD、双極性障害をメインに科学的、メンタル的、スピリチュアル的に研究、考察を試みています。発達障害、アスペルガー症候群、自閉症スペクトラムASD(孤立型・積極奇異型・受動型)、ADHD、うつ病、双極性障害、統合失調症、アダルトチルドレン、インディゴチルドレン等を考察し情報を発信しています。

孤立型アスペルガー症候群は何を考えてるのか?なぜ非常識で社会不適合者なのか?

孤立型アスペルガー症候群の前にアスペルガー症候群全般の特徴

まず孤立型アスペルガー症候群の前にアスペルガー症候群全般の特徴の説明から始めます。

発達障害当事者であり発達障害カウンセラーとして活動されている吉濱ツトムさんによると

要するに、アスペルガーというのは、ある種の「男らしさ」が強調された存在なのです。

一時期、男は話を聞けないとか、女は地図を読めないとか、男脳・女脳という分類が流行しましたよね。その分類で言う「男脳」の特徴をずっと極端にしたのがアスペルガーだと理解しておけば、ほぼ間違いありません。

無理しちゃうアスペルガー女子は恋愛に不利?ーBEST T!MESより引用

アスペルガー症候群とは男性的な性質が優位の症候群ということができます。

そしてそのアスペルガー症候群の中でも孤立型が最も男性的なタイプです。

つまり孤立型は最も感情より理性・論理性・合理性・利便性を優先して考える思考タイプであると言えます。

孤立型にとって感情論、常識、慣習などはすべて非合理的であり取るに足らない価値のないくだらないものだと考えています。

これが孤立型が非常識、社会不適合である理由です。

こちらでも引用他記事を再び引用します。

   幼少期のアルベルトは、めったに口を利かなかった。仮に話すことがあっても超スローだった。というのも、実際に声に出す前に、まず、頭の中で言葉をチェックしたり、試しに小声でつぶやいてみたりするクセがあったからだ。報告によれば、9歳になるまでこんな風だったので、両親は息子が知恵遅れかもしれないとヤキモキした。

科学史家のオットー・ノイゲバウアーが語る次のエピソードは興味深いものだ。息子の「口が重かった」せいで、両親はいつもひどく気をもんでいた。しかし、ある日、とうとう、アルベルトがこの沈黙を破る日がやって来た!! 家族団らんの夕食のテーブルで、彼は突然、こう言った。「スープが熱すぎるよ」。

ほっとしたのも束の間、すぐさま両親は、なぜ、今まで話さなかったのかと詰問した。すると息子の答えは「だって、今まで、しゃべる必要がなかったんだもん」だった

天才物理学者アインシュタインの知られざる10の素顔 ~相対性理論並に不可解な人物像~ :トカナより引用

https://xn--cckua2b8hndxev86xqpmjfi7zrcv4c80fusiy7ae00c.com/archives/2132

このような思考回路ではコミュニケーションの問題から社会不適合になって当然ではないでしょうか。

孤立型アスペルガー症候群擁護論

これだけを見ると孤立型の方が異端でおかしな問題児に普通の人々には思えるでしょう。

ですが私はこの記事で孤立型当事者の立場から孤立型を擁護してみようと思います。

まず孤立型にありがちな典型的な問題とされるもので部屋の片付けができないというものがあるのでこれを例にして話しましょう。

まず普通の人から見ると片付けもせず散らかっていて怠惰であると見えて「きちんと整理整頓しろよ。」と思うでしょう。

しかしこれを孤立型の視点から言わせてもらうと

「普通の人からすると散らかっているように見えるが孤立型にはどこに何があるかはわかっているのでそもそも困らないという合理性を優先している。いちいち片付けて使うときに引っ張り出すよりも手元の近くにおいておくほうが楽だし合理的であるから片付け整理整頓するほうが非効率的で非合理的である。」と考えているのです。

孤立型にとっては片付け、整理整頓をする必要がないし無意味どころか非合理的であると思っていることをやらされることは苦痛であると感じます。

「それになんの意味があるんだ、無意味だし非合理的でわざわざやる必要などないじゃないか。くだらない。」と思っているのです。

普通の人は「何言ってるんだ部屋は整理整頓してものは片付けるものだ。」という自分にとっての常識を要求するでしょう。

ここで立場を変えて考えてみてください。

例えば、世の中にはテーブルの上のリモコンを置く位置を厳密に決めてそこから少しでもズレるとダメだと言うようないわゆる潔癖症的な人がいるというのは聞いたことがあるのではないでしょうか。

もしあなたがその人と生活をしないといけなくなったとします。

そしてあなたがリモコンをそこからズレた位置に置くと彼は「1ミリ場所がズレてるじゃないか、きちんとした位置に戻して片付けて整理整頓をしろ。」というでしょう。

それに対してあなたはなんと思うでしょうか?

「それになんの意味があるんだ、無意味だし非合理的でわざわざやる必要などないじゃないか。くだらない。」と先程の孤立型と同じことを思うでしょう。

これが孤立型が普通の人たちから要求されている感情と同じものだと考えてみてください。

極度の合理主義者である孤立型には普通の人が要求することがこれと同じように感じているのです。

そう考えると孤立型が非常識、社会不適合であるということにも理解が出来るとは思えないでしょうか。

アスペルガー症候群の特徴として顕著な片付け、整理整頓を例にしましたが他のあらゆることも当てはまります。

孤立型アスペルガー症候群が社会不適合者である理由まとめ

「普通はこうするものだ、一般的にはこうするんだよ、常識的にこうやるんだ。」ということを孤立型に要求することはあなたが「リモコンの位置が1ミリずれてるじゃないかきちんと片付けろ。」と要求されているのと同じようなストレスであるということを理解してもらえるとこの記事を書いた甲斐があったなと孤立型アスペルガー症候群当事者として思います。