モラハラでマウンティングする人の心理(自己愛性パーソナリティ障害)と対処法
今回は珍しくアスペルガーASD(自閉症スペクトラム)メインではない記事を書こうと思います。といってもアスペルガーASDの中にモラハラ・カサンドラ・尊大型などでマウンティングをする人も多いので無関係ではありません。
モラハラでマウンティングする人の心理分析
まず第一にマウンティング(人の上に乗ってわざわざ一方的に叩く)行為をする人の時点で心が歪んでいると言わざるを得ないでしょう。
マウンティングをする人の心理の特徴は劣等感・コンプレックスの強さから他人を叩くことで自分のほうが相対的に上であるという満足感に浸りたい思っていると言えます。
マウンティングをする人はその人の中にある独自の価値観でもって他人の価値を勝手に断罪し自分のほうが上であると悦に浸るといえます。
他人からしたらなんでそんな価値観を勝ち誇っているのかと言ったような独自のこだわりを持っていることも多いです(この点がアスペルガーASDのこだわりと関係していることも多いように見受けられます)。
マウンティングと自己愛性パーソナリティ障害
マウンディングをする人と精神疾患の関係はあるでしょうか。
私はあると思っていて以下の自己愛性パーソナリティ障害が当てはまると考えています。
診断基準:DSM-5
誇大性(空想または行動における)、賛美されたい欲求、共感の欠如の広範な様式で、成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。以下のうち5つ(またはそれ以上)によって示される。
- 自分が重要であるという誇大な感覚(例:業績や才能を誇張する、十分な業績がないにもかかわらず優れていると認められることを期待する)。
- 限りない成功、権力、才気、美しさ、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている。
- 自分が“特別”であり、独特であり、他の特別なまたは地位の高い人達(または団体)だけが理解しうる、または関係すべきだ、と信じている。
- 過剰な賛美を求める。
- 特権階級(つまり、特別有利な取り計らい、または自分が期待すれば相手が自動的に従うことを理由もなく期待する)。
- 対人関係で相手を不当に利用する(すなわち、自分自身の目的を達成するために他人を利用する)。
- 共感の欠如:他人の気持ちおよび欲求を認識しようとしない、またはそれに気づこうとしない。
- しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む。
- 尊大で傲慢な行動、または態度。
どうでしょうか?
ほとんどマウンディングをする人と特徴が一致しているとは思えないでしょうか?
※ちなみに自己愛性パーソナリティ障害とアスペルガーASDについては以下の記事で考察しています。
https://xn--cckua2b8hndxev86xqpmjfi7zrcv4c80fusiy7ae00c.com/archives/1960
自己愛性パーソナリティ障害の多くがマウンディングをする人だと言ってもおかしくないとさえ私には思えます(もちろんすべての人がそうだとは言えないと思います)。
自己愛性パーソナリティ障害の心理分析
それでは自己愛性パーソナリティ障害の心理を分析していきたいと思います。
冒頭でも書きましたがマウンティングをする人は劣等感・コンプレックスの裏返しから尊大で横柄な態度になっていると考えられます。
自分の欠けた劣等感・コンプレックスを何かで埋めないいけないと考えある特定の価値観(例えば結婚しているから独身より偉い、年収いくらだからそれ以下より偉い、学歴が上だ)などという独自の価値観を身に着け育った人がマウンティングをする人といえます(この独自のこだわりを持つというのもアスペルガーASDとの関連性を感じるポイントです)。
マウンティングをする人はいつまでやっても満足できない仕組みになっている
マウンティングをする人はいつまでたっても相手が変わってもマウンティングをし続けます。その活動に終わりはありません。
その仕組を心理分析します。
まず元々私にはAがないというコンプレックスを抱えた人がBを持つことでそのコンプレックスを埋め合わせようという思考経路から生まれたのがマウンティングをする人です。
私にはBがあるBがあるからすごい!とアピールしマウンティングまでしても根源のAがないというコンプレックスは解消されません。
多くの場合このAとは親からもらえなかった愛情などが当てはまることが多いでしょう。
そう考えるとマウンティングをする人も被害者とも言えなくはないでしょう。
マウンティングをする人への対処法
いくら被害者とも言えなくはないとはいっても迷惑なものは迷惑なのが現実です。
対処法としての一番の悪手は相手の土俵に乗り価値観論争に乗ることでしょう。
コンプレックスで飢餓状態の相手はマウンティングをすることで解消できると思っているわけですからヒートアップしますがこちらはエネルギーを無駄遣いして損をするだけです。
次に理想の手はスルー(無視)ですがこれはネットでの付き合いならできるでしょうが現実の相手となると難しいと思えます。
スルーを使えない場合、相手の土俵に乗らずのらりくらりと適当にはぐらかすというのが現実的かと思われます。
とにかくコンプレックス解消のために戦いたい相手ですから色々挑発もあるでしょうがなるべくスルーや「はいはい」といった相手の手に乗らない態度を取ることが大切です。
相手は戦えば戦うだけコンプレックスの(疑似)解消ができるので爽快になりこちらはエネルギーを無駄遣いして損するだけですから戦うというのが一番無意味だということがわかると思います。