モラハラ・カサンドラ加害者はアスペルガーASD単体よりも双極性障害を併発している可能性がある
モラハラ・カサンドラとアスペルガー・自閉症スペクトラムASDと双極性障害についての関係
今回は以前より気になっていたモラハラ・カサンドラとアスペルガー・自閉症スペクトラムASDと双極性障害についての関係を考察しようと思います。
カサンドラはご存じの方も多いと思うのでまず本ブログでは新しいワードのモラハラについて調べておきます。
モラハラ(モラルハラスメント)とは
モラハラ(モラルハラスメント)とは、身体的な暴力ではなく、言動や態度といったモラルによる精神的な苦痛を相手に与える、DV(ドメスティックバイオレンス)の一種です。
身体的暴力ではなく精神的暴力によるDVと捉えるのが一番わかりやすそうですね。
より正確に言うならばカサンドラ加害者がモラハラをすると表現するのが良いでしょうか。
それではモラハラをきちんと把握したところで話を進めていきたいと思います。
アスペルガー・自閉症スペクトラムASDがカサンドラ・モラハラ加害者になりやすい要素
まず最初にアスペルガー・自閉症スペクトラムASDがカサンドラ・モラハラ加害者になりやすい要素を考えていきます。
- 自分独自の価値観にこだわりそれを他人に強要する
- 闘争心が強いので勝ち負けを気にして相手より上に立ちマウントを取ろうとする
- 普段他人に合わせて無理をしている鬱憤を家庭内で家族にぶつけて晴らす
などといったものがアスペルガー・自閉症スペクトラムASDの特性から考えられます。
このようなことからよくモラハラやカサンドラ加害者はアスペルガー・自閉症スペクトラムASDだという風潮が強いですがあえて私は疑問を投げかけたいと思います。
モラハラ・カサンドラ加害者にアスペルガー・自閉症スペクトラムASDが多いことは事実だが双極性障害の躁状態を併発しているケースも多いと私は考察しています。
アスペルガー・自閉症スペクトラムASDの知識はあっても双極性障害の躁状態の知識がない方がいると思うので引用して紹介していきます。
双極性障害の躁状態とは
躁状態はこんな病気
病的なまでに気分が高揚して、開放的になったり怒りっぽくなったりした状態のことです。尊大な振る舞いをする、延々しゃべり続ける、考えが次々飛躍する、注意が散漫になる、活発に活動し寝なくても平気なほどになる、焦燥感が目立つ、といった様子もみられ、ギャンブルや買い物などの浪費が盛んになるといった問題行動を伴うこともあります。症状はあるものの、社会的機能に著しく障害をきたすほどでない場合は軽躁状態といいます。
多くの場合、うつ状態と躁状態とが交代でみられる双極性障害(躁うつ病)の病状の一つとして現れます。他者に攻撃的となることもあり、周囲への影響も大きいものです。本人にとっても単純に気分爽快というわけではなく、情動の不安定さがかなり目立つので、早めに精神科などの専門家に相談し、治療につなぐ必要があります。
- 怒りっぽくなる
- 尊大な振る舞いをする
- 延々しゃべり続ける
- 焦燥感が目立つ
などはモラハラ・カサンドラ加害者にも多く当てはまる要素なのではないでしょうか。
ただここで問題となるのが尊大型アスペルガーの存在です。
私は現時点では尊大型アスペルガー・自閉症スペクトラムASDは双極性障害の躁状態を併発しているパターンと自己愛性パーソナリティ障害を併発しているパターンがあると考えています。
私の過去記事尊大型アスペルガーASDとは何か?特徴や性格などを考察で尊大型アスペルガー・自閉症スペクトラムASDについて詳しく書いているので気になる方はご覧ください。
アスペルガーASD(自閉症スペクトラム)と双極性障害は併発率が高い
実はアスペルガー・自閉症スペクトラムASDと双極性障害は併発率が高いとされており、単純にどちらが原因でモラハラ・カサンドラになっているか明確に区別するのは難しいのが現実だと思います。
ですのでモラハラ・カサンドラに悩んでいる人に個人的におすすめするのは、アスペルガー・自閉症スペクトラムASD疑惑とともに双極性障害の躁状態疑惑も持って観察・対応をするのがおすすめだと思います。
そうすることで何か欠けていたパズルのピースが埋まるかもしれないです。
モラハラ・カサンドラとアスペルガー・自閉症スペクトラムASDと双極性障害の躁状態の個人的考察
ここからは個人的考察でありまだまだ検証の余地のある考察ですが進めていきたいと思います(モラハラには他にも自己愛性パーソナリティ障害なども絡んでいていて分析は難しいと感じています)。
まず私が思うにアスペルガー単体だとそこまで怒りやすいという特性は強くないと思っています。
アスペルガー自体は物事をじっくりと考える左脳が優位なのであまり突発的にキレるというタイプではないと思います。
どちらかというといきなり大きくキレるよりネチネチと自分のこだわりや価値観について押し付けてくるのがアスペルガータイプのモラハラだと予測されます。
それに対して双極性障害の躁状態は異常なほどすぐにキレます(易怒性と呼ばれます)。
軽い注意をされただけでも俺を攻撃・否定するのかと好戦的になりやすい状態であると思います。
このキレやすいタイプの場合双極性障害の躁状態を疑ってみるのもいいのではないかと感じます。
また家庭内外での態度が違う典型的なカサンドラ加害者の場合これはほぼ双極性障害は関係ないアスペルガーのみのタイプのモラハラだと思っていいと思います(外で他人に合わせて無理をしている鬱憤が家庭内で爆発するタイプのモラハラです)。
双極性障害の躁状態の場合は家庭内外であろうがお構いなしに振る舞うケースが多い(制御する理性が弱い)ので基本的に内外で振る舞いの差は大きくないのでそこがアスペルガーのみのタイプとの違いだと思われます。
尊大な態度をとって怒鳴って威張っていたと思ったらしおらしく自罰的でうつっぽくなっってきたという場合は双極性障害のうつ状態になってきたと考えるのが妥当かと思われます。
双極性障害は名前の通り双方の極を入れ替わる障害なので(ただし双極性障害の中には一部躁病という上に上がる一方の人もいます)尊大な態度をとっていたと思ったら卑屈な態度を取るようになったという場合は双極性障害を疑ったほうがいいと思います。
基本的には双極性障害はアスペルガー・自閉症スペクトラムASD(発達障害)の二次障害のケースが多く、アスペルガー・自閉症スペクトラムASD(発達障害)が原因で発症するという意見もあります。
なのでアスペルガー・自閉症スペクトラムASDと双極性障害の双方の可能性を考慮したほうがいいと個人的には思います。
モラハラ・カサンドラ・双極性障害の躁状態について外部ではなく内部から切り込める私のような人は限られているので今後も考察課題としていきたいと思っています。
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こちらの関連記事は双極性障害抜きで受動型アスペルガー・自閉症スペクトラムASDのアスペルガーのみのモラハラに特化させた考察ですがもし気になったらご覧ください。